忍者ブログ

二次小説とかオリ小説とか。

銀魂の二次小説とかオリ小説とか書いていくつもりですー よろしくー
[36]  [35]  [34]  [33]  [32]  [31]  [30]  [29]  [28]  [27]  [26

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

にているふたりは。 13話

それからの部活は、身が入るなんて物じゃなかった。
監督にはばれてるらしいけど、何も言ってこなかった。


「…主将、一緒に帰りませんか?」

「おお、黒子か。いいよ、…ちょっと待てな。」

書いていた日誌をしまうと、部室の鍵を閉めた。
てか、俺三十分以上書いてたよな。待ってたんかこいつ。

「あ。そっか火神今日からアメリカか。」
「はい、友達が急用だとかで。」

そのまま何か話す訳でもなく、校門をくぐる。何となく一対一でこいつと話すのは慣れてない。…つーか、苦手。

「主将。」

ふと、黒子が口を開く。

「こないだの試合。…すみませんでした、役立たずで。」

「またかお前。黒子だけの責任じゃないって監督も言ってたろ。もういいって」
「良くないんです。そのせいで主将がこの頃落ち込んでるんだとしたら僕…」

「それは試合の事じゃねぇって!関係ねぇだろが!!」

あ。言っちまった、俺。

「ごめん、気にすんな。つか忘れて。」


「やっぱり。」
してやったり、とばかりににやりと笑う黒子。

「…は?」
「主将最近元気ないです。何かありましたか?」
「だから何もねーっつの」
「そうですか。 …じゃあ仕方ないですね。」

こいつ、何考えてるかホント読めない。緑間の気持ちがちょっとわかる。


「そんなに我慢して、自分を痛めつけて、どうするつもりですか?こんな事を伊月先輩は喜ばないと思いますよ。」

黒子。お前って奴は。

「~~っ。…知ってんなら聞くなよオイ」
「いえ。…良かったです、察しが付くようなら心配はないようです。」
「お前馬鹿にしてるだろ。」
「主将はみんなの主将ですから。」
「答えろよお前」

  間。

「今日は失礼しました。ありがとうございました。」
「あー、うん。何か、…ありがとな。」
「いえ、どうってことないです。

 ――それに、僕は楽しくバスケしてる主将が大好きですから。」

「……、伊月?」

こいつは知ってるんだろうか。

『俺は楽しくバスケしてる日向、大好きだから。』だからやめんなよ、って。微笑うあいつを。


「すみません、僕は伊月先輩にはなれません。嫁、いますし」

目の前には無垢な笑顔があった。
こりゃ知る訳ねーか。そう信じたい。

「…うん、ごめんな。」
「はい。では、僕はここで」
「おー、じゃな。また明日。」

見えなくなるまで、後ろ姿を見送る。

どうしてもあいつと重ねてしまうようで。


あの日も、こうして見送った。


「………だぁほ……、ッッ」
何やってんだか俺は。

PR
Submit Comment
name
title
color
mail
URL
comment
password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
どうしよう
もうどうしたらいいかわかんなくなってきた。
こいつら何したいんだマジで。
ほっといたら死ぬまでやってそうだなオイ。
ハッピーエンドがいいのかな。でも日月は重い方が好き。ずどーんと重苦しいやつ。苦しんでる伊月君ぷめえ。ヘタレ主将大好き。木吉も出そうかと思ったけどあいつフラグクラッシャーだから駄目だ。呼ばない。

あ、アンケとろう。
ハッピーエンドがいいですかバッドエンドがいいですか。正直どうにでもなれです。どうにかしてくださいこいつら。そして荒ぶるまいはーと。
らり@ 2012/08/28(Tue)20:04:41 編集
無題
バッド大好きー。
もとちかくん 2012/09/02(Sun)18:51:07 編集
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
[01/15 we call 夜魔飛 yamato]
[09/02 もとちかくん]
[08/28 らり@]
[07/30 もとちかくん]
[07/27 慰隷]
HN:
らり@
性別:
非公開
P R
忍者ブログ [PR]
Template by repe