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  <title>二次小説とかオリ小説とか。</title>
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  <description>銀魂の二次小説とかオリ小説とか書いていくつもりですー
よろしくー</description>
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  <copyright>© Ninja Tools Inc.</copyright>
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    <item>
    <title>にているふたりは。　１８話</title>
    <description>
    <![CDATA[綺麗だ、と思った。<br />
<br />
初めて見たときもそう感じた。<br />
その時から変わらない。<br />
この人をもっと知りたい。<br />
この人の傍にいたい。<br />
この人を守りたい。<br />
この人を、手に入れたい。<br />
<br />
ずっと、そう、思っていた。<br />
<br />
しかし、触れてはならないものだとわかっていた。<br />
触れたら崩れてしまうほど、綺麗な人はあまりにも儚すぎて遠くから眺めるしか選択肢はなかった。<br />
<br />
<br />
そこへ、黒子が現れた。<br />
<br />
―「伊月先輩を守りたいですか？」<br />
<br />
彼は、今伊月先輩が傷ついている、解放せねばならないと言った。<br />
もちろん頷くほかなかった。叶わないと思っていた願いが叶うチャンスがやってきたのだ。みすみす見逃すようなことはしたくない。<br />
<br />
但し、と彼は付け足した。<br />
<br />
　「私利私欲に走ってはいけません。あくまでも伊月先輩のために、ということを肝に命じておいていてください。」<br />
<br />
時々黒子の言うことはわからなかった。<br />
が、理由が何であれあの人を守るためなら何だってする、と誓ったのだった。<br />
<br />
<br />
それが、仇となったのかもしれない。<br />
<br />
ずっと手に入れたかった人を目の前におきながら、目が覚めるまで暗い部屋に閉じこめておかねばならないとは。<br />
どう考えてもこの人のためにならないのではないか。<br />
<br />
これは、自分の欲なのだろうか。<br />
いや、この人のためを思っているからだ。<br />
しかし黒子は言った。あくまでもこの人のために、そうするようにと。<br />
<br />
あくまでも、伊月さんのために。<br />
<br />
俺は、この人と逃げよう。<br />
<br />
]]>
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    <category>にているふたりは。</category>
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    <pubDate>Sat, 22 Sep 2012 22:55:08 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>にているふたりは。　１７話</title>
    <description>
    <![CDATA[「…～っ遅い。」<br />
<br />
呼び出された時間から30分も過ぎている。場所も時間も間違っては居ないはず、なのだが。<br />
<br />
久々にイーグルアイも使ってみたものの、それらしき人影はない。<br />
と、思ったその時。<br />
<br />
「黄瀬？」<br />
<br />
後方からなにやら怪しげな動きでこちらへ向かってきている黄瀬が見えた。見つからないように行動しているのか。でも逆に目立っているような。<br />
<br />
いよいよ近づいてきたところで、不意に振り返る。<br />
<br />
「きーせくーん、何してんのー？」<br />
「うわああああああ、伊月さん！？！？」<br />
<br />
「…お前もしかして、俺から隠れてたの？」<br />
「えええ、何でわかるんスか？巧くやったと思ってたのに…」<br />
「ちっとばかしお目々がいいモンでして。」<br />
「ぁ…」<br />
<br />
俺も舐められたものだ。仮にも昔の対戦相手なのに。とほほ。<br />
<br />
「ところでさ、ちょっと聞いていいか。黒子、見かけなかった？」<br />
「あー、っと、それは…<br />
　すいません伊月さん、今ちょっと急いでるんでまたいつかゆっくり話さないスか？」<br />
<br />
そこで気づく。<br />
なんだそれ、と言いかけた口は何かで塞がれていて開くことができない。体に力が入らない。<br />
この匂い、薬品か。何でこんな物、と思う意識も遠のいていく。<br />
<br />
黄瀬が小さく呟いたのを最後に暗闇に墜ちた――<br />
<br />
]]>
    </description>
    <category>にているふたりは。</category>
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    <pubDate>Sat, 22 Sep 2012 22:54:26 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>にているふたりは。　１６話</title>
    <description>
    <![CDATA[「突然すみません。お久しぶりです」<br />
電話を寄こしたのは俺の一つ下の後輩、黒子テツヤだった。<br />
<br />
「お二人のことはだいたい、日向先輩から聞きました。」<br />
<br />
「あ、そう。」<br />
あいつそんなこと相談するタイプだったっけ。<br />
<br />
「そして、自分では無理そうだから伊月先輩を励ましてやってくれ、と頼まれました。僕なんかがお二人だけのことに関してどうこう言っていいのかと思います。でも役に立ちたいとは考えています。<br />
<br />
正直なところを言わせてもらうなら、今のままではいけないと思います。」<br />
<br />
やけに饒舌な後輩に、ああ、とかうん、とか適当な相づちを打つことぐらいしかできなかった。<br />
いい後輩を持ったなーとか、俺らは何してんだろーなーとかぼんやりと思っていた。<br />
<br />
「賛同していただけるなら、電話じゃなんですからどこかで待ち合わせしませんか？」<br />
<br />
途中からあまり話を聞いていなかった。でもまあこいつのことだから変なことは言ってないはず。<br />
時間と場所を聞いて、電話を切る。外に出るのも久しぶりだな。<br />
<br />
]]>
    </description>
    <category>にているふたりは。</category>
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    <pubDate>Sat, 22 Sep 2012 22:52:16 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>にているふたりは。　１５話</title>
    <description>
    <![CDATA[あ、電話。とらなきゃ。<br />
そんなことを考えつつも、鉛の体は動かないようだ。<br />
バスケしてるときはこんな事無かったのにな。<br />
またできたらいいのに、<br />
<br />
おっと、何考えてんだか俺は。<br />
電話、そう電話。<br />
「…切れてたか。」<br />
<br />
時計を見ると午後三時、変な時間。<br />
何もしたくなくなって学校にも行かない日が増えてからこっち、時間の感覚がなくなってしまった。下手すると日にちも曜日もわからない。<br />
そんな生活をしているので、起きたついでに何か食べるものを探す。<br />
やっとロールケーキを見つけたところで、さっきより大きな音で電話が鳴る。<br />
<br />
びっくりするなぁもー、なんて言いながら電話に向かう。<br />
ふと、黄瀬の顔が浮かんだ。<br />
<br />
「もしもし、」<br />
<br />
しかし、受話器から漏れた声は懐かしくも意外なものだった。<br />
<br />
「突然すみません。お久しぶりです、伊月先輩」<br />
<br />
誠凜バスケ部11番、黒子テツヤ。<br />
正真正銘彼の声だ。<br />
<br />
]]>
    </description>
    <category>にているふたりは。</category>
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    <pubDate>Sat, 22 Sep 2012 22:51:37 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>にているふたりは。　１４話</title>
    <description>
    <![CDATA[※黒子side<br />
<br />
これが成功して、もしあの人にばれたとしたら。<br />
<br />
その綺麗な顔はどんな色を示すだろうか。<br />
<br />
拒絶か、憤慨か、軽蔑か。賢いあの人のことだから惚けているだけ、と言うのはないと思う。<br />
<br />
どうなったっていい。大事なのは自分ではなく、あの人。<br />
<br />
あの人が、全て。あの人のために。<br />
<br />
あの人がもう、自分を傷つけないために。<br />
<br />
<br />
きっと、うまくやってみせよう。<br />
<br />
<br />
これはあの人を解放するためだ。<br />
<br />
<br />
「すみません主将、伊月先輩の連絡先教えていただいてもいいですか？僕も協力したいんです。」<br />
大丈夫、抜かりはない。<br />
<br />
「お？あぁ、いいけど」<br />
<br />
それでも少し手が震える。<br />
<br />
違う。これは緊張じゃない、<br />
<br />
武者震いなんだ。<br />
<br />
<br />
これはあの人を解放するためだ。<br />
<br />
私欲に走ってはいけない。あくまで、慎重に。丁寧に。<br />
<br />
綺麗な大切な、伊月先輩のために。<br />
<br />
]]>
    </description>
    <category>にているふたりは。</category>
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    <pubDate>Sat, 22 Sep 2012 22:50:54 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>にているふたりは。　１３話</title>
    <description>
    <![CDATA[それからの部活は、身が入るなんて物じゃなかった。<br />
監督にはばれてるらしいけど、何も言ってこなかった。<br />
<br />
<br />
「…主将、一緒に帰りませんか？」<br />
<br />
「おお、黒子か。いいよ、…ちょっと待てな。」<br />
<br />
書いていた日誌をしまうと、部室の鍵を閉めた。<br />
てか、俺三十分以上書いてたよな。待ってたんかこいつ。<br />
<br />
「あ。そっか火神今日からアメリカか。」<br />
「はい、友達が急用だとかで。」<br />
<br />
そのまま何か話す訳でもなく、校門をくぐる。何となく一対一でこいつと話すのは慣れてない。…つーか、苦手。<br />
<br />
「主将。」<br />
<br />
ふと、黒子が口を開く。<br />
<br />
「こないだの試合。…すみませんでした、役立たずで。」<br />
<br />
「またかお前。黒子だけの責任じゃないって監督も言ってたろ。もういいって」<br />
「良くないんです。そのせいで主将がこの頃落ち込んでるんだとしたら僕…」<br />
<br />
「それは試合の事じゃねぇって！関係ねぇだろが！！」<br />
<br />
あ。言っちまった、俺。<br />
<br />
「ごめん、気にすんな。つか忘れて。」<br />
<br />
<br />
「やっぱり。」<br />
してやったり、とばかりににやりと笑う黒子。<br />
<br />
「…は？」<br />
「主将最近元気ないです。何かありましたか？」<br />
「だから何もねーっつの」<br />
「そうですか。　…じゃあ仕方ないですね。」<br />
<br />
こいつ、何考えてるかホント読めない。緑間の気持ちがちょっとわかる。<br />
<br />
<br />
「そんなに我慢して、自分を痛めつけて、どうするつもりですか？こんな事を伊月先輩は喜ばないと思いますよ。」<br />
<br />
黒子。お前って奴は。<br />
<br />
「～～っ。…知ってんなら聞くなよオイ」<br />
「いえ。…良かったです、察しが付くようなら心配はないようです。」<br />
「お前馬鹿にしてるだろ。」<br />
「主将はみんなの主将ですから。」<br />
「答えろよお前」<br />
<br />
　　間。<br />
<br />
「今日は失礼しました。ありがとうございました。」<br />
「あー、うん。何か、…ありがとな。」<br />
「いえ、どうってことないです。<br />
<br />
　――それに、僕は楽しくバスケしてる主将が大好きですから。」<br />
<br />
「……、伊月？」<br />
<br />
こいつは知ってるんだろうか。<br />
<br />
『俺は楽しくバスケしてる日向、大好きだから。』だからやめんなよ、って。微笑うあいつを。<br />
<br />
<br />
「すみません、僕は伊月先輩にはなれません。嫁、いますし」<br />
<br />
目の前には無垢な笑顔があった。<br />
こりゃ知る訳ねーか。そう信じたい。<br />
<br />
「…うん、ごめんな。」<br />
「はい。では、僕はここで」<br />
「おー、じゃな。また明日。」<br />
<br />
見えなくなるまで、後ろ姿を見送る。<br />
<br />
どうしてもあいつと重ねてしまうようで。<br />
<br />
<br />
あの日も、こうして見送った。<br />
<br />
<br />
「………だぁほ……、ッッ」<br />
何やってんだか俺は。<br />
<br />
]]>
    </description>
    <category>にているふたりは。</category>
    <link>http://kusatte.omaww.net/%E3%81%AB%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%B5%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%81%AF%E3%80%82/%E3%81%AB%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%B5%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%81%AF%E3%80%82%E3%80%80%EF%BC%91%EF%BC%93%E8%A9%B1</link>
    <pubDate>Tue, 28 Aug 2012 10:59:50 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>にているふたりは。　１２話</title>
    <description>
    <![CDATA[伊月は家に帰ると考えた。<br />
<br />
そして、電話をかけた。<br />
<br />
「…もしもし。」<br />
<br />
「…あ、さっきはスイマセン。さっさと帰っちゃって。」<br />
<br />
「うん。てか俺の方が奢ってもらっちゃってごめんな。」<br />
<br />
「いや、だいじょぶッスよ。…で、どうかしたんスか？」<br />
<br />
<br />
「あの、さ。さっきのことなんだけど。」<br />
「俺は本気ッスよ。返事ならいつでも」<br />
「だから、早く言っておこうと思って。」<br />
<br />
「…ごめんな？俺、諦め悪い方なんだわ。気づかれた以上黄瀬に会うのも辛いしもう――」<br />
「……でスか。」<br />
「黄瀬？」<br />
「何でスか。なんで。どうしていつも俺を置いて行くんスか。俺は傍にいたかっただけなのに。笑顔が見たかっただけなのに。何で、何であなたも一人になろうとするの…っ」<br />
「黄瀬、ごめん、黄瀬、黄瀬。」<br />
<br />
<br />
<br />
電話を切る。<br />
<br />
黄瀬は思う。この人も名前を呼んでくれない、と。<br />
声をかけるくせに、こちらを振り向いてもくれない。ならいっそ声だってかけないで欲しかった。そうであるならどれだけ傷つかずにすんだのだろう、と。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
電話が切れた。<br />
<br />
伊月は気づいていた。黄瀬は自分を好いているのではない、と。<br />
自分と過去の人間を重ねて、混乱しているのだ。おそらくは黒子と。自分は黒子になれないし、なれたとして黄瀬を愛してやれる自信がない。否、寧ろそんな権利がないと言うべきか。なまじ同じような感情を持っているからこそしてやれることがあるかもしれない、などと考えていた。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
しかし、それであっていたのだろうか？<br />
<br />
自分は、伊月は、そう在るべきだろうか。<br />
<br />
自分は、黄瀬は、それで幸せなのだろうか。<br />
<br />
]]>
    </description>
    <category>にているふたりは。</category>
    <link>http://kusatte.omaww.net/%E3%81%AB%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%B5%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%81%AF%E3%80%82/%E3%81%AB%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%B5%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%81%AF%E3%80%82%E3%80%80%EF%BC%91%EF%BC%92%E8%A9%B1</link>
    <pubDate>Tue, 28 Aug 2012 10:59:11 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>にているふたりは。　１１話</title>
    <description>
    <![CDATA[伊月は、指定された場所に待ち合わせの三十分前には着いていた。<br />
家にいてもどうにも落ち着かなくなって、仕方がないので出てきてしまったと言う具合だ。だが着いてからもそわそわと心の内は穏やかでないようである。<br />
<br />
四十分後。<br />
黄瀬がやってきた。<br />
<br />
「すんませんッス～！撮影が長引いちゃって」<br />
<br />
「あ、うん。俺も今来たとこだし。」<br />
<br />
黄瀬がじゃあ入りますか、と言って店内へはいる。<br />
<br />
「ここ、以外に穴場なんスよ。パフェが美味しくって」<br />
「ふーん、じゃ、頼んでみるわ。」<br />
「んじゃ俺はアイスティーで」<br />
「ぁ、意外。ミネラルウォーターじゃないんだ。」<br />
「まっさか～」<br />
<br />
なんて、いつも通りの会話があり、伊月は内心ホッとしていた。<br />
しかしそれもつかの間のことだった。<br />
<br />
品物が出てきた頃だ、空気が変わったのは。<br />
黄瀬はこれまでと全く違う緊張した面持ちになった。<br />
それまでのゆるんだ表情もそこらの女子から見れば天使なのだろうが、この顔はさすがモデルと言えるような整った顔立ちだった。<br />
<br />
すう、と少しだけ息を吸い込み、黄瀬は言った。<br />
<br />
「伊月さん、…好きですよね。」<br />
確信した語尾だった。<br />
<br />
「何が。」<br />
<br />
「バスケと、それと、…日向さん。」<br />
<br />
「お前、何言ってるんだ？俺はもうバスケできないしあいつも…」<br />
<br />
「嘘。嘘でしょう？<br />
俺、あの日からずっと考えてたんスよ。日向さんと会った日から。<br />
伊月さんがどうしてあんなにあの人を拒絶しているのか。あなたは人を好き嫌いであんなに他人を拒むとは思えない。それも元相棒だったような人に対しては。<br />
俺はあなたのあんなに冷たい声を聞いたことはなかった。ましてや目を見ずに話すところなんて想像も付かなかった。いつも無表情なようでよく笑って、冷静に温かく気遣いをしてくれる人だから。<br />
だからこれは嫌いなんじゃない、好きなんだと思ったんスよ。<br />
そして同時に、伊月さんが苦しんでることにも気づいた。」<br />
<br />
「…で、何。それだけ？俺が日向を好きだったとして、何かあるわけ」<br />
<br />
「まあ、直接は無いんスけど」<br />
<br />
「じゃあ関係ないだろ、ほっとけ」<br />
<br />
「でもこれがほっとけないんスよ。」<br />
<br />
もう一度笑顔で息を吸うと黄瀬は言った。<br />
<br />
<br />
「俺、伊月さんのこと好きみたいなんスわ。<br />
<br />
　だから、あなたが苦しんでるのは見てられないだけなんスけど、まあそれだけッス。」<br />
<br />
それだけ言うと、伝票を持って席を立っていった。<br />
数分後に、伊月も。<br />
<br />
]]>
    </description>
    <category>にているふたりは。</category>
    <link>http://kusatte.omaww.net/%E3%81%AB%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%B5%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%81%AF%E3%80%82/%E3%81%AB%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%B5%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%81%AF%E3%80%82%E3%80%80%EF%BC%91%EF%BC%91%E8%A9%B1</link>
    <pubDate>Tue, 28 Aug 2012 10:58:34 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>にているふたりは。　１０話</title>
    <description>
    <![CDATA[数日、部屋に閉じこもっていた。<br />
ふとよ夜中に目が覚めて、何気なし携帯を開くとメールが来ていた。<br />
誰だろう、連絡を寄こす奴なんていなかったはず。<br />
<br />
ディスプレイを確認してみると、最近連絡先を交換したばかりの黄瀬涼太だった。<br />
交換したはいいが、毎日ウチに通っていたので連絡が入るのはこれが初めてだ。ここのところは会っていないけど。<br />
忙しいのかな、あいつ。来るなって言ってもしっぽ振って来そうなのに。<br />
いや、これは自惚れか。俺がそんなに気にされてるはずもないよな。<br />
<br />
うだうだ考えつつ、メールを開いた。<br />
<br />
　『＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿<br />
　　遅くにすいません＞＜<br />
　　先輩明日暇ッスか？でき<br />
　　れば話したいんスけど』<br />
<br />
内容は短いもので、こんな感じだった。<br />
暇も何も、することが無くて引きこもってるくらいだ。<br />
<br />
そこから何だか眠れなくなって、朝まで起きていた。<br />
<br />
]]>
    </description>
    <category>にているふたりは。</category>
    <link>http://kusatte.omaww.net/%E3%81%AB%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%B5%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%81%AF%E3%80%82/%E3%81%AB%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%B5%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%81%AF%E3%80%82%E3%80%80%EF%BC%91%EF%BC%90%E8%A9%B1</link>
    <pubDate>Tue, 28 Aug 2012 10:57:51 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>にているふたりは。　９話</title>
    <description>
    <![CDATA[言葉がでなかった。<br />
最初は驚いて、それから絶望して、最後には呆れて。<br />
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それ程までにあの子とあの人は似ていた。<br />
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俯き加減な横顔が特に。<br />
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あの子はよく言った。<br />
「よかったですね」、と。<br />
全然よかったような顔をせずに言うものだから、こちらは不安でたまらなかった。<br />
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「そっか、よかった。」と、あの人も言った。<br />
いつかのあの子の横顔が鮮明に甦る。<br />
表面では無表情を装いながら、歯がゆい自分に爪を立て、ひとり唇を噛むのだ。<br />
そうやって自分で自分を苦しめて、我慢できずに倒れてしまうのだ。<br />
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あの時、俺は何もできなかった。<br />
チームから離れるほどに思い詰めていたあの子に何もしてやれなかった。<br />
それどころじゃない。<br />
あの子に迷惑ばかりかけていた。<br />
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違うとわかっていてもどうしても重ねてしまう。<br />
痛いほどにわかる、苦しみ。<br />
でもあの子は、あの人はもっと痛く苦しいのだと考えると涙を流すしか術を知らない自分に腹が立った。<br />
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もう二度とあんな思いはしたくない。<br />
親しい人をあんな目に遭わせる訳にはいかない。<br />
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だから。<br />
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]]>
    </description>
    <category>にているふたりは。</category>
    <link>http://kusatte.omaww.net/%E3%81%AB%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%B5%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%81%AF%E3%80%82/%E3%81%AB%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%B5%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%81%AF%E3%80%82%E3%80%80%EF%BC%99%E8%A9%B1</link>
    <pubDate>Tue, 28 Aug 2012 10:57:09 GMT</pubDate>
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